「汗をかくと、何度も顔を洗いたくなる」
暑い季節になると、ベタつきが気になってついつい洗顔回数が増えてしまう。そういう方は多いと思います。
サロンでも「夏は1日3〜4回洗顔しています」というお話をよく聞きます。
でも実は、洗いすぎが肌の不調につながっているケースも少なくありません。今回は、汗をかく季節の洗顔について、エステティシャンの視点からお伝えします。
洗いすぎが逆効果になることがある
洗顔は汚れや余分な皮脂を落とすために大切なケアです。
ただし、洗いすぎると肌に必要な皮脂まで取り除いてしまうことがあります。
- 乾燥しやすくなる:必要な皮脂が不足して、肌のバリア機能が低下します
- 皮脂分泌が増える:乾燥を補おうとして、肌が皮脂をより多く出すことがあります
- ごわつきが出やすくなる:角質が乱れて、肌表面がかたくなることがあります
エステティシャンより
「ベタつくから洗顔回数を増やしている」という方のお肌を拝見すると、実は乾燥が原因でベタつきが出ているケースが意外と多いです。洗いすぎが悪循環を生んでいることがあります。
汗と皮脂は別物
「汗をかいた=皮脂が増えた」とは限りません。
汗によるベタつきと、皮脂によるベタつきは性質が違います。
- 汗のベタつき:水分が蒸発せずに肌に残っている状態。ぬるま湯や濡れタオルでやさしく流すだけで十分なことが多い
- 皮脂のベタつき:皮脂腺から分泌された油分が多い状態。洗顔が有効なケースもあるが、過剰に落とすと逆効果になることもある
汗をかいたからといって、毎回洗顔料を使う必要はないことがあります。
ポイント
汗をかいたときは、まずぬるま湯で流すか、やわらかいタオルでやさしく押さえることを試してみてください。それだけでさっぱりすることも多いです。
夏に増えやすい肌トラブル
洗いすぎによって、夏にこんな肌トラブルが増えやすくなります。
- 乾燥・ごわつき:必要な皮脂が不足して、肌がかたく感じる
- 毛穴の目立ち:乾燥や皮脂過多が重なって、毛穴が広がりやすくなる
- 化粧崩れ:肌のバランスが乱れると、メイクがよれやすくなる
- 肌の赤み・敏感:バリア機能が低下して、刺激を受けやすくなる
「夏になると肌が不安定になる」という方は、洗顔のしすぎが一因になっている可能性があります。
敏感肌との関係についてはこちらもご覧ください。
→ 敏感肌でもフェイシャルは受けられますか?
洗顔を増やすより試してほしいこと
ベタつきや汗が気になるとき、洗顔を増やす前にこんなことを試してみてください。
洗顔を増やす前に試してほしいこと
- ぬるま湯で流す:洗顔料を使わず、ぬるま湯だけで流すだけでも汗のベタつきは落ち着くことがあります
- やさしく押さえて拭く:汗をタオルでごしごし拭くと摩擦で肌が刺激を受けます。やさしく押さえるように拭いてください
- 保湿を見直す:乾燥からくるベタつきの場合、保湿をしっかり行うことで皮脂バランスが整うことがあります
- 洗顔は朝晩の2回を基本に:夏でも洗顔は朝晩2回が基本です。それ以上増やす場合は肌の状態を見ながら判断してください
くすみや疲れ顔との関係はこちらもご覧ください。
→ 40代から「疲れて見える」のはなぜ?くすみとの関係
夏こそ保湿が大切
「夏は汗をかくから保湿は必要ない」と思っている方もいますが、実はそうではありません。
エアコンの効いた室内は思った以上に乾燥しています。外では汗をかき、室内では乾燥する。この繰り返しが肌のバランスを乱しやすくします。
夏でも保湿はしっかり行うことが、肌を安定させる基本です。
角質ケアについてはこちらもご参考にどうぞ。
→ 乳酸ピーリングはどんな人に向いていますか?
今回のおさらい
この記事のまとめ
- 洗いすぎは必要な皮脂まで取り除き、乾燥や皮脂過多につながることがある
- 汗によるベタつきと皮脂によるベタつきは違う
- 汗はぬるま湯ややさしく拭くだけで十分なことが多い
- 夏でも保湿はしっかり行うことが大切
- 洗顔は朝晩2回を基本に、肌状態を見ながら調整する
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肌のバリア機能については、日本皮膚科学会でも詳しく解説されています。
「夏になると肌の調子が乱れる」「ベタつきが気になるのに乾燥もする」という方は、スキンケアの見直しのきっかけにしていただけると嬉しいです。


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